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第8分科会 メディア・映像と女性  報告:明神裕子
 この分科会は、映画というメディアを通しての女性像を考え、女性監督自らが「女性」を表現することにより、映画の世界での女性参画の必要性を認識したい、というものでした。
 これまでの日本映画での女性像というと、ヒロインはかわいく、それ以外は母親という役柄ばかりだったのが現状でした。これは、現在の男性監督の映画でも同じように描かれている場合が多いと思います。例えば北野武監督の「HANABI」では、主人公の妻が主人公に殺される場面で、「ありがとう、ごめんね」という台詞を言いますが、それを世間では「究極の夫婦愛」と絶賛されました。パネリストの浜野監督は、この世間の評価に大きな疑問を持ったそうです。
 このように、映画という媒体は、メディアの中でも人々に与える影響は大きいもので、男性にとっての理想の女性像がヒロイン的な役割を果たしてきたことは、多くの女性にとって疑問に感じる部分だったのではないでしょうか?
 
 映画監督の世界は、女性の進出がかなり遅れた分野であり、現在でも女性監督は日本ではわずか3%にすぎないといいます。パネリストの3人の方は、それぞれ女性監督として活躍されている方ですが、映画の分野、年代、監督になった経緯もそれぞれ違います。浜野監督は「性」をテーマに、槙坪監督は「自立と共生」をテーマに、和田監督は、等身大の女性をテーマに作品を創り続けています。3人とも共通して言えるのは、「女性」を主体にした作品をこれまでも創ってきたし今後も創り続けたい、という思いがあることです。
 現在でも一般公開されている女性監督の作品はほとんどありません。女性監督の作品をもっと多くの人に知ってもらうために私たちにできることは、例えば「女性映画祭」などに足を運ぶ、男女共同参画センターなどにお願いして、女性監督作品を購入してもらうなどの方法で、とにかく女性監督の作品をたくさん観ることが女性監督を育てるきっかけになり、大切なのではないかと思います。男性監督しかいなかった映画の世界では、男性の描く女性像だけが、これまでの映画の世界では描かれてきました。これからは、女性監督の進出により、女性自身が等身大の「女性」を表現し、多くの人に伝えていくことで、女性の立場や女性参画の機会が広がっていくことになるのではないでしょうか。

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