コーディネーター 御巫 由美子(国際基督教大学準教授)
パネリスト 松島 みどり(自由民主党)水島 広子(民主党・医学博士)森屋 裕子(NPO法人フィフティ・ネット代表)
この分科会では、女性が政治に参画するためにはどのような知識、関わり方が必要なのか、女性の政治参加の必要性が討論された。
女性の政治参加についての問題は既に13世紀頃よりあり、特にこの10年の間により強くその問題が取り上げられるようになった。近年では、日本の衆議院の中でも女性議員の割合が4,6%〜7,6%へ上昇しているが、国際的に比較してみると先進国のなかでは最下位に位置付けられている。
では、何が女性の政治参画への障害になっているのでしょう。昔から日本において男女に与えられたイメージ、例えば男・・・行動力があり責任が取れる、女・・・控えめ、育児を担当する等。少々極端な気はするが、おおむねこのような考えだったようである。現代においても、学校教育の場。職場。社会全体においてもたびたびこれに似た話を耳にする事がある。こういた事から、現在でも積極的にリーダーシップを発揮することが難しく、政策決定の場での議員割合も少ない。そこで、女性の政治参画への障害をどうしたら取り除けるのかについて話し合われた。
森屋裕子さん
女性を議会に送り出すために必要なこととして、調査・コンサルティング・政策決定への位置付け、さらには、大きな組織をもたないで選挙戦に出ることの難しさについて話された。それを解消するためには、女性も政治、政党との関わりを勉強する必要がある。バックアップスクールでは、政策を勉強しどう提示していくか、議会や議員になってからの生活のこと、選挙戦を乗り切るノウハウ等を身につけるためのプログラムを受講する。また、受講者の仲間が当選した後をどう支えていくか、更に議員になってからは一般市民と議員の立場の違いから孤立しないために、学習会を開いたり、親睦を図れるようにしている。
水島広子さん
精神科医の経験をふまえ女性が政治の世界に関わることによって、生活・周りの環境・子ども達の心の健康を考えていくのであれば、まず、子育てをしている大人が健康でなければ、子どもの健康にはつながらないという内容の話をされた。女性がリーダーシップを担う事がなぜ難しいのか。一般的に女性は一日の生活のやりくりを任せられることが多く、政治への意識の持ち方が男性に比べると消極的なのではないか。例えば、PTA・自治会等の日常の活動では、女性が多くの仕事をこなしているにもかかわらず、各会の長になるのは男性が多い事に何も言わない。政界の中での女性議員への理解がない。また、男性には生活者の視点・育児・環境の実生活に関わる問題についての認識不足が挙げられる。しかし、女性が政治に参加したならば、政策や民意の汲み上げ方で女性ならではよく分かっている事が多くあり、政治の流れもよりよい方向へ進むのではないだろうか。これらの問題を解決するには、@今、出来る事として気が付いたところから変えていこうとすること、A個人として積極的思考をしっかり持つこと、B女性は自分を過小評価しすぎず客観的に自分と言うものをもつこと。C身近な市町村への議員登用を行い、政策決定の場に女性がいる事があたりまえの世界にしていかなければならないことを提言された。
松島みどりさん
新聞記者を経て議員になる。女性が多く関わる問題で老人介護・児童扶養手当の話をされた。介護・育児に関しては、直接それに多く関わっている人間の状況やそれらの人の意見が反映される事が少ないにも関わらず、政策が決定されることは、問題である。身近な問題を女性の視点から考え直してみる事が大切で、これらのテーマを取り扱うことの多い地方議会にこそ女性が進出するべきだと述べた。
感想・・この分科会に参加して内容のほとんどが身近な問題であることに気づいた。しかし、身近な問題にも関わらず、もっとも大切な政策決定のことや政治参加に照らし合わせて考える事については、私自身、はじめて触れることができた。政治については何も分からない自分だが、一つだけ共通して思ったこと、それは「今できる事を気づいたところから変えていこうとすることが大事だ・・・」私の印象に残った部分である。
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