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第9分科会 アジアの女性「グローバリゼーション」への挑戦  報告:中岡博美
コーディネーター 船橋 邦子(女性学研究者)
パネラー 北沢 洋子(国際問題評論家)村山 真弓(アジア経済研究所研究員)古田 睦美(長野大学助教授)

 北沢先生は、グローバリゼーションとは何か。いま、地球が小さくなった。インターネットで世界中がすぐに通じる時代。プラス面は、日本やヨーロッパアメリカなど世界の1/4の人が恩恵を受けている。マイナス面は、食糧不足で安全な水さえ手に入れることのできない人たちが15億人もいる現実。NGOの活動から強者が弱者を支配していることの弊害を、市場経済によるグローバリゼーションがもたらした『格差の増大』が原因。巨大企業の急成長は、国家の役割を制限し、世界経済をそこの利益に沿うように操っていること。世界のカジノ経済が急成長し、国家経済を破産に追いやったり、大量の貧困層を生み出している点などを指摘。
 村山先生は、貧しく洪水が多いバングラデシュの事例から、NGOが大きな役割をして、開発の実験場としてのこの国を助け、女性たちがsmall credit(小口融資)を受け自立への道を目指している運動の話。
 古田先生は、エコ・フェミ世界システム論から問題提起。グローバル化は世界資本の世界制覇、家父長制的資本主義の世界化である。これがアンペイドワークを女性に負担させているもとにもなっている。反グローバル化でもあるサブシステンス(生命の維持と再生産)のための生産を基盤として世界を紡ぎなおす必要性。「南」の女性から学ぶこと 
@下からの視点 
Aサブシステンスの支配権、コミュニティーの強化 
B自分の足で立つことによる尊厳と力の獲得 
Cすべての人のためのサブシステンスの保障、「南」の女性の価値観にもとづく ユートピア 
Dすべての人々にとって重要な共通する価値観(二分法の廃止)などを問題提起 された。

感想・・私は、このテーマに関しては今まであまり関心を持っていなかった。しかし、今回の分科会での話を聞いて価値観の転換、広い視野で多様な考え方ができることのたいせつさを感じることができて、時間延長で4時間ほどの熱心なシンポジウムだったがとてもよい学習ができた。 今、国内においても、女性パートの増加、賃金格差の増大など経済的に厳しい時代だが、経済のグローバル化がさまざまな問題、すなわちアジア各国で貧富の格差が拡大、消費文化の浸透で環境破壊、女性の性の搾取、労働条件の悪化などを引き起こしていることに、改めて気づかされた問題提起だった。

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